教室に入るといつも「今日○○だったー」と教えてくれる子供たち。
「今日のおやつ焼き芋だったー」とか「今日、転んで泣いたのー」など、様々です。
先日、「今日発表会だったー」と。
ここまでは良かったのですが、、、
今回は、ストレスを感じる子供の現状とストレスに強くなるために必要なことをお話していきます。
遊ぶ時間がない
「今日発表会だったー」
「何やったの??」
「教えてあげなーい!」
こんなやり取りがあった後、
「今日、あんまり遊べなかったからストレスが溜まってるんだよ」と。
*幼稚園児でこんなにも言語化できるのは凄い
それにしても、「ストレスが溜まってる」って。。。
子どもにとって、遊びは超重要事項。
それは、もしかしたら仕事終わりの1杯🍺よりも重要かもしれない。
今回はたまたま発表会だったけれど、もしかしたら毎日毎日の習い事が原因になることもあるかもしれない。
アイディアが浮かばない
ストレスが溜まっているなら、いつも以上に激しく遊んでもらおうと思ったけれど、何やら神妙な面持ち。
「どうしたの?」と尋ねてみると、
「遊びの良いアイディアが浮かばないからイライラしてるんだよ」と。
*私が話しているのは本当に幼稚園児か!?
大人でも、休みなく仕事仕事仕事仕事と働いていたら、パフォーマンスは低下します。
アスリートが練習練習と休みを取らなければ、パフォーマンスが低下するばかりかケガをします。
それを幼稚園児が体感してるって。。
*しかも、的確な言語化力
ちょこちょこ耳にする、「子供のぼーっとしてる時間が足りない」問題も関係あるのかな?
ストレスに強くなるために
ストレスの原因は人それぞれ。
対人関係の悩みかもしれないし、睡眠不足や今回のような遊び不足など時間が足りないことかもしれません。
いずれにしても、ネガティブな感情を無理矢理押さえつけていることが原因といっていいでしょう。
そして、ストレス発散方法も人それぞれ。
ある人は思いっきり遊び、
またある人はお料理や読書などに没頭したり、
とにかく寝る!という人もいるでしょう。
上手にストレス発散するのも1つの解決法ですが、できればストレス耐性があるに越したことはありません。
では、どうすればストレスに強くなれるのか?
それは、幼少期に非認知能力を高めておくことと関係があるようです。
ひと言で言うと、人間力です。
自主性や社交性、協調性、好奇心、責任感、コミュニケーション能力、目標達成能力、想像力、忍耐力、問題解決能力などがこれに当たります。
一方で、読み・書き・そろばんなど答えがハッキリしているものや数値で表せるものを認知能力といいます。
非認知能力が高い人は、どんな状況や環境下でも創意工夫し、やり抜くことができる人ともいえます。
「ストレスが溜まってるんだ」と言ってた子は
ストレス耐性ありそうですね。
非認知能力の高め方
最近の教育現場でもキーワードとなっている『非認知能力』。
一体、どうやったら高めることができるのでしょう?
非認知能力を高めるためにやるべきことは、次の3つです。
経験できる環境を整え、見守る。
好きなことを好きなだけやれる環境を整える。
それは、遊びかもしれないし、料理かもしれないし、絵を描くことかもしれません。
大事なことは、「没頭する」こと。
間違っても、「もっとこうした方がいい」とか、「これはこうするんだよ」などと教えないことです。
ルールや順序は、子供が自分で考えます。
その中で、うまくいったり・いかなかったりすることもあるでしょう。
トライ&エラーを繰り返し、最終的には自分のベストなもの・納得するカタチが完成します。
やり抜く力や工夫する力が育まれます。
自分で考え・選択させる。
良かれと思ってか時間がないからか、大人はパッパと物事を決定していきます。
例えば、今日着る服について。
「今日は寒いからこれにしよう!」とか、「こっちの方が可愛いからこれにしよう!」といった具合に。
子どもが考える機会・判断する機会を奪わないでください。
寒いと感じているのは、案外大人だけかもしれません。
小さいお子さんなら「半袖にする?長袖にする?」と問いかけてみたり、「なんでこっちにしたの?」などと聞いてみても良いかもしれません。
半袖を選んで寒かったとしても、自分で選んだのだからと我慢もすることでしょう。
忍耐力や責任感が育まれ、次に同じような場面に遭遇した時には、想像力も発揮されるでしょう。
仲間と体験を共有する。
近所のお友達と、おやつの時間も忘れるくらい遊びに夢中になったり、部活の仲間と切磋琢磨する中で、コミュニケーション能力や社会性、協調性などが育まれます。
成功や失敗、嬉しいことや悔しいことなどを分かち合う中で、チームビルディングの必要性や仲間の大切さ、苦難を乗り越える力など、多くの学びを得ることでしょう。
非認知能力を高めることは、簡単そうで実は難しいことかもしれません。
*ついつい口を出してしまうってありますよね
難しければ、まずはお子さんの話をしっかり聞いてあげてください。
聞くだけでも良いですが、尋ねてあげてください。
そして、過程を、良いと思ったポイントを、たくさん褒めてあげてください。
これからの社会で必要なチカラを育むために。
おしまい。
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