突然ですが、教育界の先駆者といえば、リクルート出身で民間人校長を務めたことで有名な藤原和博さんの名前が挙がるのではないでしょうか。
ユニークだなと思う活動の1つに、赴任先の中学校での「よのなか科」の創設があります。
「よのなか科」とは、生徒と大人が参加する授業で、自営業者やホームレスなど様々な立場の社会人の講義を聞くなどして世の中について学習する科目です。
そんな、藤原和博さんが最も大切にしているのが、主体的な学びを通じた生徒の「情報編集力」の育成。
従来型の正解を覚えさせる情報処理力とは全く異なるチカラです。
「人が社会に出て直面する問題に、たった一つの正解なんてありません。変化の激しいこれからの時代には、そもそも問題に正解があるかもわからない。そんな時代に求められるのは、情報を組み合わせ、仮説を出していく力(情報編集力)」だと、藤原さんは言います。
この情報編集力、つまり、社会で通用する力は、子どもの頃にとことん遊ぶことで育まれるそうです。
幼少期のお受験やお勉強の効果のほどが明らかになっている今、勉強ばかりしていたら、本当に将来困ることになるのかもしれません。
子どもの仕事は遊ぶこと
子どもの頃にとことん遊ぶことで、社会に出たときに通用するのはなぜなのでしょうか?
それは、「遊び」から得られるものがたくさんあるからです。
言語能力、コミュニケーション能力、認知(IQ)、問題解決力、順応力、判断力、実行力、、、。
- 積み木を高く積み上げるにはどうすればいいか
- 鬼ごっこで捕まらないようにするためには
- 順番やルールを守らなかったらどうなるか
- お友達と楽しく遊ぶためにはどうしたらいいか
勉強をすれば学力だけは向上しますが、遊びは、学力も人間力も向上させてくれるのです!
エリートは選ばれない?
宇宙に最も近い就職先の1つ、NASA。
*NASAで働こうと思ったことも、働けると思ったこともありません
NASAでは以前、いわゆる成績優秀者の採用に力を入れていたそうです。しかし、エリートが必ずしも問題解決を得意としていないということが分かってきた近年では、採用傾向が変わっているようです。
近年、NASAが獲得を強化しているのは、小児期や思春期にたくさんの遊びや経験をした子。実は、子どものときに物作りをしたり、様々な遊びを経験した人こそが、問題解決をいちばん得意とする人だったのです。
子どもも毎日忙しい?
お絵かき教室にプログラミング、スイミング、英語と、毎日習い事漬けの生活になっていませんか?
好きなもの、やりたいことは全部やらせてあげたい!という気持ちはわかります。
ただ、遊びの時間は十分確保してあげてください♪
子どもの一番の仕事は「遊び」です!
都内の公園では、ボール禁止だからか何なのか、ゲーム機で遊んでいる子をよく見かけます。
田舎で暮らす友人は、遊ぶ土地は有り余っているのに、何もない所で何をして遊べばいいかわからない子どもが増えていると言います。
何でもかんでも与えすぎは、果たして幸せなのでしょうか?それとも不幸せなのでしょうか?
おしまい。
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