職業柄、人の姿勢や歩き方をwatchするのが趣味なんです。
*パーソナルトレーナー歴15年くらい
駅や街中で前を歩いている人を見ては、きっと左肩が痛いに違いない!とか、右足首捻挫したことあるのかな?とか、いろいろな妄想を膨らませます。
子どもの腰痛が増えている
腰痛は、大人だけの問題ではありません。
実は、子どもでも腰痛の子って意外と多いんです。
理由はわかりません。でも、根本の原因は、臀部の働きが弱いor臀筋が使えていないこと。
要は、腰で立って(歩いて)いないんです。
「足腰を鍛えよう!」とよく言いますが、
(ハイハイ期間をすっ飛ばし)うちの子は10ヶ月で歩けるようになった!ドヤ!
なんてマウント合戦をしているような世の中では、姿勢や動きは悪くなっていくばかり。
そりゃー医療費もかさみます。
knee in、toe out
「knee in」や「toe out」という言葉を聞いたことがありますか?
「toe out」とは、進行方向に対してつま先が外を向いている状態を指します。
何が問題かというと、その状態で長時間歩いたりトレーニングしたり運動すれば、膝や腰、足首を痛めるのは時間の問題です。
先日、久しぶりにドイツ・サッカーの名門:RBライプツィヒでフィジカルコーチを務める方とお話しましたが、名門チームのジュニア世代にもknee in、toe outの子が多いんだとか。
改善すれば良いだけの話ですが、ハイハイ期間に問題があったなんて誰も思いませんし、歩けるようになったらハイハイする機会もないので、なかなか改善に至りません。
足腰を鍛える問題点
先のフィジカルコーチとの共通認識だったのが、まずは口頭で状態や改善点を伝えること。
簡単なようで、指導の現場では意外とできていないのが現実です。
言うだけで改善されるなら、意識がそこに向いていなかっただけ。
でも、はじめからアイテムや指導者の知恵をフルに使ってサポートしすぎてしまうと、一番大事な根本の部分が自分の意志で解決できる問題なのかそうでないのかがわからなくなってしまいます。
現状を知らずに、足腰は鍛えた方がいい!と、むやみにトレーニングに励むのは問題外。
現在地も知らずに、このまま進めばゴールがあると思っているのと一緒です。
大事な試合の前日にケガをした。
なんてことにならないよう、まずは自身の状態を知ることからはじめましょう。
私を含め、多くの人はケガをしてからじゃないと気づかないんだけどね。
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