突然ですが、スマホ依存になりやすい年代は19~24歳と3~6歳ってご存じでしたか?
これは、『International Journal of Mental Health and Addiction』という雑誌の2019年5月号に掲載されている研究の結果です。
今回は、スマホが及ぼす子供への害と上手な付き合い方をお話していきます。
言葉への害、目への害。
実は、乳幼児の1割がスマホ依存症と言われています。
主な症状としては、
- スマホを取り上げられると機嫌が悪くなる
- スマホをすぐに使いたがる
です。
ITネイティブ世代、ハイテク世代と言えば聞こえはいいですが、1歳や2歳ですでに依存症です。
この依存症の人体への害としては、言葉や目へ及ぼす悪影響が問題視されています。
2017年5月の小児科学会では、「生後6ヶ月~2歳の乳幼児は、スマートフォン、タブレット、ゲームなどで遊ぶ時間が長いほど言葉の発達が遅れる可能性が高まる」と、トロント大学(カナダ)の研究者が発表しています。
また、友人の眼科医の話では、乳幼児や幼児など子どもの目のレンズや機能は発達途中でブルーライトに弱く、スマホなどの画面を長時間見続けると近視になったり、立体視が弱くなったり、様々な影響を及ぼすとのことでした。
- 長時間見る
- 横になって(寝ながら)見る
- 暗い所で見る
は、百害あって一利なし。
これを知ってか知らずか、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツの子どももアップル創業者のスティーブ・ジョブズの子どもも、意外とデジタル漬けではなかったそうですよ。
◆ビル・ゲイツ
・14歳まで携帯電話を持たない
・夕食時は携帯没収
・デジタル機器を見る時間制限
結果、子どもたちが夜更かしすることはあまりなかった。
◆スティーブ・ジョブズ
子どもたちへのテクノロジー使用時間制限をしている。
心への害
カラダへの害は先に挙げた通りですが、心への害も問題視されています。
スマホを長時間利用することで、「有害なコンテンツ」や「ネットいじめ」、「罵詈雑言」に触れる機会が増えるためです。
心身共に健康であるためにも、上手に付き合っていく必要がありそうですね。
スマホとの上手な付き合い方
スマホやゲームを完全にNGにするのは難しい。。。
ならば、適度な距離感を保って使用しましょう!
①使用時間を制限する
WHO(世界保健機関)は、テレビやスマホ、ゲーム機などのスクリーンタイムのガイドラインを以下のように示しています(2019年4月)。
- 0~1歳児には推奨しない
- 2~4歳は1時間以内(短いほど良い)
コオーディネーショントレーニングを行うのに早すぎることはない!のですが、スクリーン画面はそうではないようです。
6歳までは使用禁止、10歳までは1日30分など、年齢に応じて使用時間を制限するのがオススメです。
YouTubeを見せておけば大人しいなんて思っていると、取り返しのつかないことになりますよ!
②内容によって時間のルールを変える
推奨しないのは分かったけれど、これだけデジタル機器が普及している中でゼロにするのは難しい。。。
それなら、使用用途に分けて考えてみるのはいかがですか?
お金の使い方に「投資」「消費」「浪費」があるように、デジタル機器も「投資の時間」「消費の時間」「浪費の時間」があるように思います。
例えば、プログラミングなどの学びの時間として使うなら無制限とか、ゲームは小学生から1日〇〇分だけとか。
③親子で共有する場合のみ使用可能にする
あれもダメ!これもダメ!ダメダメダメダメ!と言われては、子どももストレスが溜まります。
子どもがスマホやゲームに夢中になるのは、親の影響も大きいのではないでしょうか。
親子でデジタル機器との付き合い方を考えるのも良いかと思います。
④外で遊ぶ
私のオススメは、何と言ってもたくさんカラダを動かすこと!!
スマホやゲームにハマるのは、他に面白いと思えることがないからではないでしょうか。
スマホを置いて、今すぐ外に行きましょう♪
言葉にも、目にも、カラダにも、ココロにも良い事間違いなし!!
おしまい。
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