「初期のポカリはまずくて全然売れなかったらしい」
「時代がようやく大塚製薬に追いついた」
そんな興味深い話をしてくれたのは、石垣の塩のスタッフさん。
今回は、カラダに必要な塩とミネラル、できれば摂取したくない食塩のお話です。
ポカリは不味すぎて飲めなかった!?
今でこそ、スッキリ爽やか・甘くておいしいポカリですが、初期のポカリはしょっぱくて不味かったという話、聞いたことありませんか?
*1980年発売
ポカリの原点は、「飲む点滴」と「汗の飲料」。
水分と電解質を補給する飲料を作るぞ!からはじまったのです。
失われた汗に含まれるナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラル分(電解質)を、飲料として補給する。最高の考えなのですが、問題がありました。
ミネラルは苦みやえぐ味が強い。
これが、市場評価で摩訶不思議な味と評された所以です。
試飲3000万本!
とある柑橘系果汁との組み合わせで、ミネラル特有の嫌な苦みがなくなったポカリ。
次のテーマは糖質濃度です。
実は、汗をかくと濃くて甘いポカリより、薄くてサッパリしたポカリの方が美味しく感じます。
*粉末ポカリで実験してみてね
そこで、試飲の場として選んだのが野球場やサウナや肉体労働の現場など、汗だく必須の場。汗の飲料というコンセプトを全面的に押し出し、2年越しでヒット商品の座を手に入れたんだそうです。
甘くて美味しいと感じるならポカリは飲むな!
先にお伝えしておくと、個人的にはポカリ好きです。
でも、子供から高齢者まで運動指導する立場の人間としては、多くの場合、水分補給にポカリは不要だと考えます。
なぜか?
繰り返しになりますが、汗をかくと濃くて甘いポカリより、薄くてサッパリしたポカリの方が美味しく感じるんです。
裏を返せば、ポカリが甘くて美味しいと感じているうちは大して汗かいてないよということです。
もう少し細かく言うと、それくらいの運動じゃ大してミネラル失われてないよ。砂糖の甘さで美味しく感じてるだけだよ。ということです。
*スポーツドリンクに含まれる砂糖のお話はこちら
*その2
とは言え、ミネラルが失われた状態で水だけ摂取しても、熱中症になってしまう可能性もあるのは事実です。
どうしても飲みたいなら、水で3倍に薄めたポカリをオススメします。
出来れば経口補水液をオススメします。
ミネラルの話
ポカリの原点でもある、水とミネラル。
私たちのカラダの60%は水でできているなんて言いますが、解像度をあげると、「水とミネラルでできている」です。
ミネラルと言うとぼんやりしてしまいますが、Wikipediaによると、
ミネラル(mineral)は、一般的な有機物に含まれる4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素である。無機質、灰分(かいぶん)などともいう。蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び五大栄養素の1つとして数えられる。
日本では13元素(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められている[1]。 生物の種類や性別、成長段階によって必要な種類や量は異なる。すべての要素は適度な量を摂ることが良く、欠乏症だけでなく過剰摂取も病気の原因ともなる。 ミネラルは人の体内で作ることはできないため、毎日の食事からとる必要がある。
さらに、
必須ミネラル[編集]
以下の元素がヒトにとっての必須ミネラルである。
- カリウム
- ナトリウム
- リン
- カルシウム
- マグネシウム
- 亜鉛
- マンガン
- 銅
- ヨウ素
- セレン
- モリブデン
- クロム
- 鉄
体内で作ることができないので、摂取する必要があるミネラル。
バランスよく摂りたいものですが、なかなかそうもいかないようです。
- 不足しがちなミネラル・・・カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄
- 過剰摂取に注意・・・・・・ナトリウム、リン、マグネシウム、セレン
- 上記2つの心配が少ない・・マンガン、銅、ヨウ素、モリブデン、クロム
『塩』のお話
塩には、大きく分けると2種類あります。
恐らく一番メジャーだと思われる食塩は、別名:塩化ナトリウム。
ナトリウム以外のミネラルや余分なものが取り除かれた、精製された塩です。
一方で、海水を天日干ししたり煮詰めてできた塩には、ナトリウムに加え、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
・血圧の調整(体内の塩分量の調整)
・浸透圧の調整
血圧が高い人は、ナトリウム過多が原因の1つになっているのではないでしょうか?
足がつりやすい人は浸透圧を一定に保つカリウムが不足しているのではないでしょうか?
個人的に思うこと
ポカリの濃度やミネラル、塩のお話をしましたが、パーソナルトレーナーとして15年以上活動を続ける中で学び続けても、自分のカラダを通して実験してみても、正直細かいことはよくわかりません。
個人的に思うことは、天然の塩を摂って旬の野菜を食べて、適度に運動していれば、熱中症にしても水分補給にしても、血圧にしても、それほど困ることはないんじゃないかなと思います。
私自身は、石垣の塩とにがりを摂りはじめてから、体調は良好をキープしています。
食塩に限らず、精製されたもの、キレイにしすぎや整備しすぎは良くないんじゃないかな?と思うことが多々あります。
例えば、コンクリート塗装された道路や高機能な靴。
歩きやすくなった半面、足首周りの筋肉は働かなくなり、偏平足や外反母趾が増えたり、ちょっとしたことで捻挫しやすくなったりします。
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