「小さい器が満たされてから大きな器に変えるのではなく、はじめから大きな器を用意すること」
これは、テニスの杉山愛選手のコーチであり母親でもある杉山ママの言葉です。
以前、講演会で聞いた杉山ママの「子育て」「選手育成」に関するお話をシェアします。
名コーチ
テニス界でグランドスラム3度優勝(女子ダブルス)という偉大な記録をつくった杉山愛選手。そんな杉山選手を陰で支えていたのが杉山芙沙子さんです。
杉山さんの仰ることはシンプルで、
・楽しむことが大事
・良好な人間関係(家族、友達、コーチなど)が大事
・人間性が大事
以上。
これって、スポーツに限った話ではないですよね。
学校でも会社でも、どこにいても大事な要素だと思います。
トップアスリートに育てたい親
杉山さんは、「スポーツはツールにすぎない!」とも言っています。
でも、世の中、我が子を一流のアスリートに仕立て上げようと必死な親御さんが多すぎると。
世界で活躍する選手の中には、半強制的に競技を行い、残念ながらそのポテンシャルを十分に発揮できないまま引退する選手が多いといいます。
これはトップ選手に限ったことではなく、日本のジュニア育成の現場でもよくあることなんだとか。
幼児期や青年期に過激にプレーさせることは、ケガを引き起こす大きな要因です。また、親の期待やプレッシャーがオーバートレーニングを引き起こす重要な要素の1つにもなっています。
子ども自身が、本当にそのスポーツをやりたいのか?
それとも、親やコーチが自分のために子どもに夢を託しているだけなのか?
もっと言えば、スポーツをツールとして使っているのか?
子どもが親やコーチのツールになっているのか?
何度も考える必要があるテーマの1つかなと思います。
家族の団らんを求める親
杉山さんと仲の良いスポーツ選手ママ友に、宮里藍選手(ゴルフ)と石川遼選手(ゴルフ)のママがいるそうです。杉山さん含め、3名の親御さんとも子どもに競技を無理矢理やらせたことは1度もないのだとか。
各選手が競技をはじめたきっかけは、元は家族でそのスポーツをただただ楽しんでいたことなんだって。
不思議ですね。
幼少期に親がムキになっている子ほど伸びにくく、自ら楽しんでいた延長がたまたま「プロ」だった子。
いや、不思議じゃないのかな。
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