将来はサッカー選手になってほしい!プロゴルファーになってほしい!○○で活躍してほしい!
子供もがんばってるし、もっと良い環境で練習させたい。そんな風に思う方もいると思います。
が、幼少期の早い段階から特定のスポーツを頑張れば頑張るほど、頭打ちも早い傾向にあるってご存じですか?
縄跳びもシュートもパスも高度なスキル
以前、いきなりスポーツを始めるのは結構レベル高いよ!スポーツをはじめる前に土台作りが大事だよ!というお話をしました。
上の記事にある縄跳びには、様々なコオーディネーション要素が含まれています。
- 一定のリズムで跳ぶリズム化能力
- 同じ場所でジャンプを繰り返すバランス能力
- 手首を回すことと同時に縄がくるタイミングで跳ぶ連結能力 など
縄跳びに限らず、スポーツスキルは様々なコオーディネーション要素の組み合わせでできています。
例えばサッカーボールを蹴る(シュート)なら、
- 片足(軸足)で支えるバランス能力
- ボールに足をあてる定位能力
- 蹴る前にためを作って、上半身と下半身の動きやパワーを連動させる連結能力 など
縄跳びやシュート、投球動作などの1つ1つのスキルが多くの要素で構成されているのなら、スポーツの試合となればもっともっと複雑になるのは容易に想像できますね。
でも、子供のスポーツの練習となると、車を運転しながらスマホを操作する練習をしよう!みたいな難しすぎることを行ってしまいがちです。事故(スポーツ障害)にもなりかねません。
言うまでもありませんが、車の運転は、ブレーキやアクセル、ウインカーの使い方や交通ルールを理解している前提で行います。その上で道路標識に従ったり、飛び出してくる子供の予測をしたり、前の車との距離感に気を付けたりしながら運転しなければならないので、TVを観たりスマホをいじったりすることは禁止されています。
早期から1つのスポーツに打ち込むのは日本だけ?
コオーディネーショントレーニング発祥の地ドイツでは、小学校卒業くらいまで(中学校だったかな?)は特定のスポーツを行うことを推奨していません。
学業面では、子供が早生まれの場合、親が積極的に1つ下の学年に通わせたり、大学生はストレートで4年で卒業のところ6年~8年かけて卒業するのが一般的です。
早くから頭角を現すことが良い、浪人や留年は良いものではない、同じ年の子より劣っていてはダメという風潮の日本とは、文化というか考え方が全く違いますね。
日本では受け入れがたい考え方かもしれませんが、ある程度余裕を持った状態で日常を送ることや今しかできないことを大切にする、長期目線で考えるといった考え方が私は好きだし、しっくりきます。
考え方は人それぞれですが、せめて日本でも運転しながらスマホ操作をするというリスクを高めるようなトレーニングではなく、生涯に渡り無事故無違反で快適に車の運転ができるような、スポーツがより巧く楽しくなるようなトレーニングを知っていただけたらなと思います。
今日のひとり言:ピークから逆算して考える。
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