サッカーは巧いけど縄跳びが下手な子、野球は上手だけどスキップできない子、水泳は得意だけどボール投げができない子っていませんか?本当に同一人物?と、自分の目を疑うこともしばしば。
なぜ、そんな不思議な現象が起きるのでしょうか?
どうやら、幼少期の早い段階から1つのスポーツに打ち込むことと関係がありそうです。
幼少期に目立ちたいか、長い間活躍したいか
幼少期にはサッカーで敵なしだったのに、中学・高校と進むに連れてライバルたちにあっという間に追い抜かされたという経験はありませんか?
仮に4歳でサッカーをはじめれば、小学生になった時点では、サッカーボールに触ったことがない子より上手なのは当たり前。毎日陽が暮れるまでシュート練習をしたりドリブルの練習をしたりすれば、2年間でビックリするほど差がつくでしょう。
サッカーに夢中になるあまり、サッカーボールを蹴るという技術は優れていても、縄跳びに見向きもしなかったら全くできないというのはよくあることです。
小さい時なら、サッカーボールが蹴れて走ることができれば、それだけでも試合で十分活躍できるでしょう。
でも、縄跳びが絶望的ということは、縄のスピードとジャンプのタイミングを合わせる能力やリズム感に欠けていたり、跳ぶ力・地面を蹴る力の調節が下手だったりするということです。
その状態で中学生・高校生になると、リズミカルなドリブルが苦手だったり、パスされたボールのスピードに対してシュートの力がうまく調節できないなんてこともあるかもしれません。
そして、中学・高校からサッカーを始めた子に、あっという間に追い抜かされていきます。だって、後からサッカーを始めた子たちは、縄跳びや鬼ごっこで十分なリズム能力、切り替え能力、力の調節能力などの土台が身についているのだから。
ボールに慣れさえすれば、鬼ごっこが大好きだった子の方がフェイントや切り替えしが速いかもしれません。ボールに慣れなくても、開いているスペースにパッと動ければ、ゴールを決めることができるかもしれません。
上手くなる条件
外食先で、お店のテーブルが広ければ好きなだけ料理を注文しても置く場所には困りませんよね。でも、小さなテーブルだったらドリンクと2品頼んだらもう置けないなんてこともあり得ます。
スポーツ技術を習得する前の土台が広いに越したことはありません。
土台が広ければ、
- ロングシュート
- ミドルシュート
- 回転のかかったシュート
- 無回転のシュート
- ヘディングシュート
- ループシュート
- ボレーシュート など
シュートだけでも様々なものを習得しやすいですし、ドリブルやパス、その他技術もまだまだ土台の上に積み上げることができます。
習得したい技術に対して、8つのコオーディネーション能力や柔軟性、筋力がその技術に見合ったレベルにあって、はじめて技術が身に付きます。
練習しても、なかなか上手くならないという方は、コオーディネーション能力・柔軟性・筋力のどれか(または全て)を見直す必要があるかもしれません。
技術は後からついてくる!
家を建てるにしても、基礎の部分って重要ですよね。もし、家の土台が傾いていたら、、、
どんなに素材が良くても大きな地震で崩壊してしまうかもしれません。
運動の基礎の部分が不十分だったら?
持っている基礎以上の技術は積み上げられないので、すぐ頭打ちになります。それでも頑張って練習すればするほどスポーツ障害のリスクが高まります。
よりハイレベルなものを目指すなら、それに見合った土台作りをしていきましょう♪
遠回りと思うことが、逆に近道になるかもしれません。
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