今回は、コオーディネーショントレーニングの必要性についてのお話です。
「幼児や小学生にトレーニングって必要ですか?」という質問をされたわけではありませんが、回答する前に、「トレーニング」の認識がお互い合っているかが非常に重要になってきます。
トレーニングと聞いて思い出すことは、一般的にはこんな感じではないでしょうか。
- 「イチ・二」と繰り返す筋トレ
- サッカーが上手くなるためのドリブル練習
- キレイなフォーム作り
- ツライ走り込み など
上記を想像する人は、子どもにトレーニングなんて必要ない!と思うでしょう。
*私もそう思います
KTラボ運動教室のコオーディネーショントレーニング
KTラボ運動教室では、運動能力が高まるコオーディネーショントレーニングに基づき運動を行っています。
トレーニングも遊びも運動も、全て同じ認識です。
スポーツ科学に基づいた遊びを行っているのです。
だから、「幼児や小学生にトレーニングって必要ですか?」の回答は、YES!!
コオーディネーショントレーニングは快適な生活を送るための土台であり、より良い判断や動作をするための土台であり、将来的な伸びしろを増やすための土台であります。
下の図は、アメリカの人類学者スキャモンが提唱した発育発達のグラフです。
運動能力(運動神経)に関する神経型の曲線が生後すぐに急上昇し、6歳頃には約90%が完成されている様子がわかります。
つまりは、このタイミングで運動能力の土台をできるだけ広げておくといいよということです。
*コオーディネーショントレーニングに関しては6歳以降もやれば伸びます
■運動神経が良いってどういうこと?
運動神経の良い人とは、引き出しをたくさん持っていて、瞬時に必要なものを組み合わせて、正確に最適に動作にすることができる人のことを指します。
料理が上手な人を思い浮かべてみるとわかりやすいかもしれません。
素材の切り方が最適で、様々な食材をベストマッチさせ、調味料を投入するタイミングや量も完璧で、味はもちろん、盛り付けも上手な人。仕入れ、食材の廃棄、片付けなど、どこを見ても無駄のない人。といった感じでしょうか。
それなら、たくさんのスポーツを経験させよう!と考えがちなのですが、これは半分正解で半分間違いです。
美味しい料理が作れるようにと、美味しい料理を食べてばかりいるのと同じこと。
おいしい料理をたくさん知ることは大事なのですが、魚や野菜の目利きがイマイチだったり、出汁は昆布からしか取れません状態だったり、醤油はこれが一番!と思い込んでいたりしたら、いくら美味しい料理を食べたところで、、、
完成されたスポーツの型をいろいろ経験してみたところで、、、です。
一体何をすればいいの?
いろんなスポーツを経験することが正解ではないのなら、一体何をすれば良いのでしょう?
ゴール下のシュート、3Pシュート、フリースローの練習はしますよね。
0°、45°など、角度を変えても練習しますよね。
目隠しで練習する人もいるかもしれません。
では、テニスボールやピンポン玉、重たいボール、ラグビーボールでシュート練習やゲームをしたことはありますか?
座って、寝て、ラケットで打って、足で、シュート練習したことはありますか?
スポーツで使用する道具以外のもので、いつもの練習をやってみるのも1つの方法かもしれません。
サッカーやバスケがまだできない年齢の子なら、いろいろな形や重さのものを投げるだけで立派なトレーニングになります。
*いや、大人でも
高校生や大学生でも、バスケットボールでやるバスケならそこそこ上手だけど、ラグビーボールになったらまるで別人という人もいます。
おしまい。
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