月に1度は、大きな本屋さんに行くようにしています。
*池袋ならジュンク堂書店
そして、タイトルを見て気になる本があったら買ってみる。
『ことば、身体、学び』もその1つ。
指導者のみならず、保護者のみなさんにもオススメしたい本なので、ちょっとだけ内容に触れてみたいと思います。
表現力が凄すぎる為末大
為末大と言えば、日本人で初めてハードルでメダルを獲った人。
アスリートは言語化能力に長けているのか!?
的確な言葉使いをする彼曰く、ことばには動きを引き出すチカラがあるという。
誰かのふとしたアドバイスがきっかけで、競技力が伸びたというように。
この本には、アスリートのヒントになるようなことも、指導者のヒントになるようなことも、子育てをするパパママのヒントになるようなことも、たっぷり書かれています。
今回は、子育て応援!ということで、子育てに役立ちそうな内容をピックアップしてみたいと思います。
子供には、オノマトペで伝えよう!
子供って、動詞の使い方で混乱するのかな?
と感じたことはありませんか?
魚が泳ぐ
象が歩く
鳥が飛ぶ
電車が走る
これらは全て、物体が移動する様子を表した動詞ですが、兎が歩くとか鳥が走るとは言いません。
動詞は、走る・蹴る・投げる・座る・起きる・書くなど、ある動作を表現する言葉なんだけど、同じような動作でも物体によって使う動詞が全く異なることも多々あります。
いつから使いこなせるようになるのかはわかりませんが、経験値が上がることで使いこなせるようになってきます。
ここで、オノマトペの登場です。
先ほどの、魚が泳ぐ、象が歩く、鳥が飛ぶ、電車が走るにオノマトペをプラスすると、、、
魚が泳ぐ→魚がスイスイ泳ぐ
象がノソノソ歩く
鳥が飛ぶ→鳥がパタパタ飛ぶ
電車が走る→電車がカタンゴトンと走る
スイスイの後には「泳ぐ」しか来ない、ノソノソの後には「歩く」でしょといった具合に、イメージしやすくなります。
スポーツの指導現場でも使われるオノマトペ
「スーッと来た球をガーンと打つ」と言えば、長嶋監督。
オノマトペを用いれば全て伝わるかと言われると、そうとは言えませんが、わかりやすくなったり腑に落ちることは多々あります。
オノマトペが効果的なこともあれば、喩えが効果的なこともある。
その時その時、人それぞれですが、スポーツの指導においてもオノマトペや喩えの引き出しは、あればあるほど良いでしょう。
ドスドス走っている子に、「サササッと走ってごらん」と言ったら速くなるかもしれませんし、「熱~いフライパンの上を走ってるように」と言っても速くなるかもしれません。
スクワット動作で膝がつま先より前に出すぎてしまう人に、「後ろの椅子に座るように」と言うのと同じですね。
言葉は、使い方次第で凶器になることもあれば味方になることもあります。
皆さんは、どんな言葉を選んで使っていますか?
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