コオーディネーション

ラダートレーニングを一生懸命やってはいけない理由。

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サッカーの練習でよく見かけるラダー。

そうです、あの、梯子みたいなやつです。

「イチ・ニ、イチ・ニ」とステップを踏んだり

「グー・パー、グー・パー」としてみたり。

1つのステップを一生懸命練習し、より難しいステップにチャレンジしている人が多いのではないでしょうか?

練習方法は検索すればたくさんありますが、今回は考え方を一緒に学んでいきましょう。
*使用方法を間違うと効果が出にくいよ
*包丁は料理人が使えば素晴らしい道具だけど強盗が使えば凶器になるよ
*扱う人次第で良くも悪くもなるよ

何のための練習ですか?

私が初めてコオーディネーショントレーニングの勉強にドイツに行ったのは、もうだいぶ昔のことになりますが、様々なことにいちいち衝撃を受けました。

ラダートレーニングもその1つ。

サッカーのRBライプツィヒの練習を見に行ったときのこと。

ラダートレーニングは知っていましたが、私の思い描く、「ラダーの練習を一生懸命する」ということは行われていませんでした。
*ここで言う一生懸命とは、出来るようになるために繰り返し練習すること

なぜか?

ラダーをミスなくこなすこと、ラダーが上手になることが目的ではないからです。

コオーディネーショントレーニングの勉強をするまでは、何でもかんでも一生懸命やって、1つずつできるようになっていくことがスポーツ上達の全てだと思っていた私には、衝撃でした。

運動能力を高めることはスポーツスキルを高めることではない

コオーディネーショントレーニングとスキルトレーニングは別ものです。

運動神経が良い/悪いと、スポーツが上手/下手の違いがよく分からず、感覚として大体同じものと思っていた私。

練習してもなかなか上手くならない理由は、ここにあります。

  • ドリブルが上手くなれば試合で活躍できる
  • シュートが正確なら試合でもたくさん点が取れる
  • 英単語をたくさん知っていれば英語で話せる
  • 良い調味料が揃っていれば美味しい味付けができる

一見正しいように感じてしまうかもしれませんが、これらは全て、技を磨くことに一生懸命です。

いい感じに調整するチカラ(コオーディネーション能力)がなければ、技の1つ1つが優れていても素晴らしいパフォーマンスを発揮することはできません。
*宝の持ち腐れ

ラダーは1本1本に集中し、回数は多くても2~3回

試合に通用する技術を高めたければ、スキルだけでなく、コオーディネーション能力も高める必要があります。

ラダーを一生懸命練習することは、サッカーが上手くなることにも多少は繋がりますが、多くはラダートレーニングのそのステップが上手くなることに繋がります。
*ラダーのステップ、誰が正確に速くできるか大会に向けての練習なら一生懸命練習するといいですね

というわけで、RBライプツィヒのトップチームでは、ラダートレーニングは各種1本ずつ行うのみでした。

こう言うと、明日からラダーは1回ずつと表面だけマネをしたくなりますが、種類や回数は運動能力や目的によります。

コオーディネーショントレーニングとして使いこなせるか、結果の良し悪しは扱う人次第!

結論、目的と手段を考えて考えて考えてトレーニングしよう!!

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